わすれっぽいから書く

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演技力の鬼、田中俊介がひた走る、恋のクレイジーロード

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ていう、なんと沖縄でしゅんちゃん出演の映画が見られるという、しかも東京や大阪に先駆けて、名古屋の次の上映地として沖縄が選ばれるという、スーパーミラクルみたいなイベントがあって、もちろん行きました。

 

※わたしは、ふだん映画を全然見られない体質です。テレビもほとんど見ません。なので演技や演出についてはまったく知識がありません。以下、ど素人の感想文です。

※ごめんなさい、上記の理由から、ダブルミンツも見てないです(買ってはいるよ・・・)。ダブルミンツ見た皆さんからしたら、今更な感想を書くかもしれません。

※話のスジには触れない感想文ですが、演技について言及しますので、ネタバレ踏みたくない人は気をつけてください。

 

 

 

すっっっっっごかった。田中俊介という「役者」がすごかった。恋クレという映画はぶっ飛んでいるんだけど、その中で、同じ濃度でぶっ飛んでいた。ぶっ飛びすぎて浮くこともなく、かと言って薄れることもなく、ただ、作品と同質の材料としてそこにあった。しゅんちゃんの役は、甘やかな表情を見せたり、鋭利な眼光を放ったりするんだけど、どのシーンでも「乾き」と「湿り気」のバランスがむちゃくちゃいい。なんだこの人は。飢えたような、ざらついたような「乾き」、内面をぐちゃぐちゃにしたような「湿り気」、そのどちらが多くてもたぶん「ああ演技だなこれは」って、スクリーンの向こう側の人に伝わってしまう気がするんですけど、田中俊介はそこのバランスが天才的にいい。天才という言葉はあまり使いたくないので、言い直しますね、しゅんちゃんの毎日の「努力」あってこそ、本人が養った感覚だと思います。す、すご・・・。

背中の丸みとか、前髪の隙間からわずかにのぞく黒目とか、声の質量、ふるえとか、一切すべて、「しゅんちゃん」じゃなくて、恋クレという一作品のパーツに過ぎなかった。作品と同じ温度で、そこにある。わたしたちが接触している「しゅんちゃん」はどこにもいない。好きこそものの上手なれとは言うけれど、人間ここまでの熱量で引き出し傾けて成長できるの???? すご・・・。

恋クレを見ていたその場では、ストーリーを追うのに必死だったけど、見終えて、一晩経って、しゅんちゃんの演技を思い返そうとすると、涙が出てくる。あまりにすごくて。しゅんちゃんがずっとやりたいと言っていた「演技」の、その、「やりたい」ゆえの、圧倒的な力が、心臓をしめつける。「よかったね」「すごいね」「ずっとやりたいって言ってたもんね」「えらいね」「おめでとう」みたいな、ふわふわが首をしめて、心臓をつぶして、涙が出てくる。すごいよ・・・ほんとにすごい。しゅんちゃんファンはもう、しぬほど嬉しいでしょう。わたしですら、こんなに嬉しいんだもん。しびれている。田中俊介というひとの演技力に。しかもこれがまだ成長途中って言うんでしょう? えええ・・・いっそ怖いよ・・・。

 

上映後のトークショーで坪井さんたちが仰っていて、なるほど納得と思ったんですけど、田中俊介はナルシズムがなくて、ひたすら「映画の道具」になるのだそうです。わたしが感じた「ぶっ飛んだ作品の中で、同じ濃度でぶっ飛ぶ」「恋クレという一作品のパーツに過ぎない」はまさしくそれだと思いました。恋クレの中で道具になれるなら、もはやどんな作品でも、田中俊介は道具になれるでしょう。浮かない、はみ出さない、かと言って温度を下げない、作品を「尊重」して、そこに「存在」する力を持つ田中俊介。やば・・・。ていうか普段あんな歌ったり踊ったり2ショしたりしてるグループのなかに、こんっっっな力を持った人がいるの、やばくない!??!? やばすぎるでしょ、もっと演技の道に進んだほうがいいと思うよ・・・。実際、白石監督や坪井さんは田中俊介という材料を「見つけて」、認めて、広めてくれようとしているわけで、そうされるべき資質がむちゃくちゃにありすぎる。でもわたしはボイメンの中でにこにこしているしゅんちゃんも大好きだから、どうか両輪をうまく、たくましく、回してほしいと思う・・・。わがままな話だけど。

 

しゅんちゃんが沖縄に来たがってくれていたと聞いて、心底嬉しかった。ありがとう・・・。人が集まるか集まらないかもわからんのに(でも実際集まった方じゃないですか、坪井さん!)、来てくれようとした心意気が泣けます・・・。トークショーの最後に、しゅんちゃんからのメッセージを坪井さんが代読してくださって、涙腺がじわっとした。「沖縄の皆さん」だって!!!!!! えーん嬉しいよ、ありがとうしゅんちゃん。これからも沖縄から応援するね・・・!!!!

 

あと最後に。わたしはゆたかのおたくなので、やっぱりゆたかに重ねて考えたんですが、これはゆたかにとっての「恋レピ」あるいは「料理」みたいなもんかなあと。思いました。ゆたかにしかない能力で作り上げるステージ。しゅんちゃんにしかない能力で作り上げる作品。ボイメンそれぞれ、ひとりひとりが、そんな飛び道具を持てたら、いいね、っていうかやばいね。何集団なの?ってなっちゃうね。いや既に、演技力の鬼たる田中俊介が所属してる時点で、何集団なの?って言われてもおかしくないと思いますね・・・。

 

以上、恋クレ感想でした。わたしの語彙では絶対伝わらないので、とにかく恋クレを見てください。田中俊介というひと、やばいです。